殺戮都市~バベル~

賞金首ランキング上位の雪子さんなら、数で攻めようとしているやつらくらい、簡単に追い払えるだろうに。


それでも俺を差し出すってのか!?


グッと拳を握り締めて俯いた俺は、やっぱりこの人達は敵なのかと悔しくなった。


奈央さんを匿ってくれる事には感謝してるけど、危なくなったら保身の為に切り捨てられるのか。


トカゲの尻尾のように、あっさりと。


そんな事を考えていた俺の前で、三葉さんが屈んで肩を掴んだ。








「良い?命を粗末にするような戦い方だけはしちゃダメだからね!どんな時も、死なない為の最善の行動を考えて!」








真っ直ぐに俺の目を見て、真剣な表情で話す三葉さん。


「そうだよ?真治君が死んだら、残った人はもっと厳しい戦いになるんだからね」


里奈さんも、真面目な表情で。


俺は、この言葉をどう取れば良いんだろう。


何をするのが正解なんだろう。


「じゃあ行くか。真治、二人の言う通りだよ。絶対に死ぬんじゃないよ?それがわかったら、大暴れしな」


俺の背中をバシッと叩いて、ドアを親指で指し示す雪子さん。


大暴れ……この人達は、味方である西軍の人達と戦えって言っているのか?