殺戮都市~バベル~

なんとか……ポーンが逃げてくれた。


でも、内藤さんが食われて、奈央さんが建物の壁に打ち付けられてぐったりとしている。


光の粒に変わる内藤さんを見て、悲しくはなったけど、南軍のどこかで復活する。


問題は……奈央さんだ。


ピクリとも動いていないのに、いつまで経っても光の粒に変わらない!


「な、奈央さん!大丈夫ですか!?」


日本刀を放し、慌てて奈央さんに駆け寄った。


……良かった、まだ息はある。


でも、頭を強く打ったのか、頭から血が出ている。


気を失ってて、返事もないし……俺はどうすれば良い!?


「み、三葉さん。なんとか助かったけど……どうする?」


「うん……敵を助ける必要なんてないんだけど……この人達に助けられたし」


うろたえる俺の背後で、西軍の女性二人が話し始めた。


そう言えば、この人達は敵だった!


奈央さんを庇うように振り返って、日本刀を抜いた俺に、驚いたような表情を見せる二人。


「ちょ、ちょっと待って!その人、助けないと死んじゃうよ?こんな所にいたら、他のやつらに襲われるから」


……敵とは思えない言葉に、俺は驚きを隠せなかった。