殺戮都市~バベル~

その声の方を向くと……バーコードのおっさんが、自身の偽者に首を斬られていたのだ。


「ま、待て!話せばわかる!話せば……」


こんな状況でも、このおっさんはそんな事を言ってるのか!?


「お、おっさん!」


殺されそうになっているおっさんを、見捨てる事は出来ずに。


日本刀を構えて、おっさんの偽者に斬り掛かった時だった。











『高山真治様。これでチュートリアルは終了です。それでは南軍にご案内しますので、ぜひ生き残って強くなってください』












その声が聞こえ、俺が日本刀を振り下ろすと同時に……目の前が真っ白になった。


しばらくして、視界が元に戻って行くけど……もうそこは、さっきの場所ではなかった。


「……な、何なんだよこれ。おっさんはどうなった?」


街並みが変わっている。


もしも、あの声が言う通りに、さっきのがチュートリアルで、それ専用の場所だとしたら。


普通の世界だったらありえない事だけど、これだけわけのわからない事が起こってるんだ。


ここが普通の世界であるわけがない。


道の真ん中で立ち尽くしていた俺は、これからどうすれば良いかもわからずに黒い空を見上げた。