殺戮都市~バベル~

一番近い路地、看板や植木鉢などが置かれて、通行の邪魔にもなりそうな障害物だらけ。


横に並んで三人、武器を構えたら一人が限界の細い路地。


今は誰もいないように見えるこの道も、どこに西軍がいるかわからない恐怖を感じる。


「じゃあ……行こうか」


「す、すみません。俺のわがままに付き合ってもらって」


奈央さんにとっても、西軍侵攻をする予定はなかったはずだ。


それを、俺が行きたいなんて言ったから、付いて来てくれたんだから。


「それは言いっこなしだよ。仲間でしょ?」


背後から、ポンッと肩を叩かれ、その言葉が嬉しくて振り返ると……。


肩に手を置いて、グッと親指を立てた内藤さんが、物凄い笑顔で俺を見ていたのだ。













あんたかよ。










何か、内藤さんに遊ばれてるような気がするな。


少し肩を落としながら、俺は二人の後に付いて路地へと入って行った。


どこの店も明かりが点いていて、営業中……みたいな感じがするけど、誰もいないんだよな。


だけど、地面には血が落ちていたり、壁に血が飛び散っていたり……。


他にも誰かがここを通った事を教えてくれている。