殺戮都市~バベル~

「星5レアの人は、群れなくても単体で集団と戦える……確かにそうね。ソウルを稼ぐなら、その方が断然効率が良い。そんなのに当たったら、まず殺されるわね」


大通りを行こうと考えていた奈央さんも、俺の言葉で考えが変わりつつある。


強くなりたいとは思うけど、さすがに今、そんな化け物に遭遇する可能性は回避したいから。


「ねえ、それマジで?本当に大通りを進まないの?」


今度は奈央さんに接近して、顔を近付ける。


「いくら内藤さんが強いって言っても、星3レアでしょ?その鎖鎌」


近付いた顔をグッと押して、内藤さんを拒否した奈央さん。


「よ、よし。じゃあ路地を行こう。多数決なら仕方がない。俺はおぐりんに従うさ!」


少し離されて、奈央さんにバチバチと高速ウインクをする内藤さん。


この人、メンタル強いな。


俺だったらあんな風に拒否されたら、結構へこむぞ。


「じゃ、じゃあ行きましょう。どこから襲って来るかわからないってのは……ちょっと怖いですけど」


俺が見た先にあったのは、いかにもと言った飲み屋が並ぶ路地。


障害物が多く、人が隠れるスペースがある場所だった。


本来なら、経験が少ない俺が選ぶ場所ではないと思うけど、経験する事も重要だと思ったから。