殺戮都市~バベル~

「えっ!?あ、あんた達は……恵梨香さんと黒井!?もう一人は……誰だ?」


……まあ、私も知らないから、その反応は当然なんだけどさ。


でも、なんかショックだな。


「少年B!少年はどこだ!吐けっ!」


眠いからって、言葉選びを間違えてるよ……。


「って、ええええっ!?高山!高山の事ですか!?」


「それ以外に誰がいやがる!こっちはろくに寝ずに来たんだ!答えやがれっ!」


黒井も攻撃的な人格が現れてるよ。


眠気は人を凶暴にするのかな。


「た、高山は後ろの方にいると思います!で、でも……高山に会いに来たんですか?」


少年がいると知って、恵梨香も黒井も少し落ち着いたのか、三笠少年の前で立ち止まり、指差された方を向いた。


「当たり前だ。その為に私達は昨日の夜からずっと走り通しだったのだからな。少年が私達をこの世界に戻してくれた。だったら……会って礼の一つも言いたいじゃないか」


そう言った恵梨香に、三笠少年は困ったような表情を浮かべて……ポリポリと頭を掻いたのだ。


「三笠、何してんだよ。俺達先に行くぞ?」


「え?ああ、後で行くわ」


同級生にそう言って、三笠少年は再び恵梨香に顔を向けた。