殺戮都市~バベル~

姉ちゃんから送られて来た情報を見るなり、恵梨香は立ち上がって私達を店から連れ出した。


そして、名鳥の車に乗せると、強引に車を出させたのだ。


「お、おい。本気なのか!?これからS県まで行くなんてよ!8時間は掛かるんだぞ!?」


「安心しろ、少年を探し出したら、次は狩野を探し出してやる。それなら文句はあるまい」


「ぐっ……し、信じて良いんだろうな!?」


恵梨香の無理な誘いに乗っちゃったよ!


私は明日もバイトなのに!


「嘘だろ!?俺、明日は大事な会議があるんだけど……」


「わ、私もバイトが……」


なんて言ってみるけど、恵梨香は一度言い出したら聞かないから。


「お前達……今、私達がここにいるのは誰のおかげだと思っているんだ!恩人に礼の一つも言わずに仕事を優先させるなんて、それでも人間か!」


ほらね。


こうなると思ったんだよね。


はあ……急だけど、休むって連絡しておかないとな。


でも、少年には一度会いたいと思っていたから、丁度良かったかな。


こうでもしないと、なかなか会いに行く機会なんて作れないと思うから。


そう考えると、今から少年に会うのが楽しみに思えて来た。