殺戮都市~バベル~

「む……理沙か。あの子は確か……ブレザーだったような気がするが。名鳥、覚えているか?」


あ、制服だったんだ。


なら、もしもその細部までわかれば調べようがあるかもしれない。


「なんで俺なんだよ……でもまあ、少しくらいは覚えてるかな。ベージュのブレザーに、赤いチェックの……リボン?ネクタイ?で、スカートは紺色地に緑のチェックだな。あ、襟の所に鳥みたいな形の校章が付いてたか」













……どこが少しなんだこのロリコン野郎。


バッチリ細部まで覚えてるじゃないの。


「……って言ってるけど、姉ちゃん、今ので調べられる?」


『てか、今の誰よ?名鳥さん?マジドン引きだわー。隅々まで見てるじゃないのさ。でもまあ……ヒットしたよ。S県の高校だね。地図を送るから、後はそっちでやってよ。どーせ九州に住んでる私は行けないんだからさ』


名鳥が言った情報を元に、素早く検索を掛けてくれたのだろう。


女の子がベージュのブレザーなのに、男の子が学ランというのが絞りやすかったのかな。


「うん、姉ちゃんありがと。じゃあまた電話するね」


そう言って電話を切ると、私の携帯に一通のメールが送られて来た。


少年がいる高校の地図と住所が添付されたメールが。