殺戮都市~バベル~

PBMの一部の機能が停止していても、回復さえ出来れば生きられる。


例え化け物が地上に溢れ返っても、俺が戦い続けてさえいれば……と、そう思ったのに。











「団結してどうするのですか?あなた達の希望は、『この街で死んだ人を生き返らせて、全ての人間を元の世界に戻す』事でしょう?そんな物はありはしないのです。大きな希望をなくした人間は、目の前の小さな希望にすがろうとするでしょう。他軍のキングを破壊すれば、元の世界に戻れると。そうなれば、人々は再び敵対し、殺し合いを始めるでしょう。そうなれば、もうあなたの声は届かない」










この先何をしても、俺達に未来はない。


皆一緒に元の世界に戻れるという希望は打ち砕かれ、待っているのは化け物達の餌になるか、また人間同士で殺し合う世界。


それでも戦い続けるなんて、とても言えなかった。


俺の……ずっと望んでいた希望が潰えたのだから。





「それでは問います、高山真治。あなたが選ぶ未来は三つ。どれか一つだけしか道はありません。一つは、この街に留まり、死ぬまで戦い続ける」






打ちひしがれる俺に、クイーンが妙な事を言い始めた。