ヌルヌルと滑る。
もう握る力もないのか、恵梨香さんはただぶら下がってるだけの状態。
ゆっくりと、俺の手からすり抜けるように離れた手。
「あ、あ……嫌だ、嫌だっ!!」
もう一度掴もうと、必死に手を伸ばすけれど……それは叶わなかった。
掴もうとした手が空を切る。
落下して行く恵梨香さんを見る事しか出来ずに……俺は必死に手を伸ばしていた。
胸が苦しい……押し潰されそうなほどに苦しくて、どうしてこんな事になってしまったんだと、自分自身に問い掛ける。
いつの間にか出ていた涙もそのままに、倒れるように仰向けになった俺は、天井を見上げて放心状態。
生き残ったのは俺一人……。
だけど、塔の頂上には何もなかった。
願いが叶うなんて、ありもしない希望にすがって……多くの人を犠牲にしたんだ。
俺は……どんな顔で皆の前に出れば良いのだろう。
化け物との戦いで、多くの人間が死んだ。
今、こうしている間にも、地上では死闘が繰り広げられているかもしれないのに。
こんな所で……俺は何をしているんだろうと、虚無感に包まれていた。
だけど、何もないこの頂上で、一つだけまだやれる事が残っている。
もう握る力もないのか、恵梨香さんはただぶら下がってるだけの状態。
ゆっくりと、俺の手からすり抜けるように離れた手。
「あ、あ……嫌だ、嫌だっ!!」
もう一度掴もうと、必死に手を伸ばすけれど……それは叶わなかった。
掴もうとした手が空を切る。
落下して行く恵梨香さんを見る事しか出来ずに……俺は必死に手を伸ばしていた。
胸が苦しい……押し潰されそうなほどに苦しくて、どうしてこんな事になってしまったんだと、自分自身に問い掛ける。
いつの間にか出ていた涙もそのままに、倒れるように仰向けになった俺は、天井を見上げて放心状態。
生き残ったのは俺一人……。
だけど、塔の頂上には何もなかった。
願いが叶うなんて、ありもしない希望にすがって……多くの人を犠牲にしたんだ。
俺は……どんな顔で皆の前に出れば良いのだろう。
化け物との戦いで、多くの人間が死んだ。
今、こうしている間にも、地上では死闘が繰り広げられているかもしれないのに。
こんな所で……俺は何をしているんだろうと、虚無感に包まれていた。
だけど、何もないこの頂上で、一つだけまだやれる事が残っている。



