「何言ってるんですか!こんな怪我、PBMがなくたって北軍に戻れば治りますよ!弱気にならないでくださいよ!」
恵梨香さんの上体を支えながら、必死に生きる道を探すけど……ここから北軍に戻るまでに、生きていられるのかと考えると、それは絶望的だ。
「ああ……ここには……何もなかったか。私のわがままに……付き合わせて……ごめんね」
いつもの恵梨香さんとは違う、優しい声。
力を振り絞るようにして上げられた右手が、俺の頬に添えられる。
「俺が来たいと思ったから来たんですよ!だから、謝らないでください!」
小さく首を横に振ると、俺に笑顔を見せた。
「真治……私の大事な友達……『死神』じゃない……私の。どこにいたって……友達だよね」
「そんなの当たり前じゃないですか!だから生きてください、こんな怪我、早く治してください!」
俺の言葉を聞いて安心したのか、恵梨香さんがまた笑う。
そして、小さく口を開いた瞬間。
脚を貫いていたトゲのオブジェが消え、それによって支えられていた恵梨香さんの身体が、塔の外へと傾いたのだ。
支えている手が血で滑り、支え切れず。
壊れたPBMを放し、落下する恵梨香さんの手を掴んだけど……その手もまた、血で思うように掴めなかった。
恵梨香さんの上体を支えながら、必死に生きる道を探すけど……ここから北軍に戻るまでに、生きていられるのかと考えると、それは絶望的だ。
「ああ……ここには……何もなかったか。私のわがままに……付き合わせて……ごめんね」
いつもの恵梨香さんとは違う、優しい声。
力を振り絞るようにして上げられた右手が、俺の頬に添えられる。
「俺が来たいと思ったから来たんですよ!だから、謝らないでください!」
小さく首を横に振ると、俺に笑顔を見せた。
「真治……私の大事な友達……『死神』じゃない……私の。どこにいたって……友達だよね」
「そんなの当たり前じゃないですか!だから生きてください、こんな怪我、早く治してください!」
俺の言葉を聞いて安心したのか、恵梨香さんがまた笑う。
そして、小さく口を開いた瞬間。
脚を貫いていたトゲのオブジェが消え、それによって支えられていた恵梨香さんの身体が、塔の外へと傾いたのだ。
支えている手が血で滑り、支え切れず。
壊れたPBMを放し、落下する恵梨香さんの手を掴んだけど……その手もまた、血で思うように掴めなかった。



