殺戮都市~バベル~

その攻撃を、日本刀を、ジッと見詰めるように顔を向けたクイーン。


全身銀色で、目がどこを向いているかすらもわからないけれど、攻撃が通った事に驚いているのは間違いない。


「やった!そのまま殺っちゃえっ!」


吹雪さんが、クイーンに日本刀が突き刺さっているのに気付いて声を出すけど……刃を返す事も、下に振る事も、押し込む事も出来ない!


ただ引く事だけが出来て、クイーンの身体から日本刀が離れる。


「脆弱な牙……不完全な力が……その本性を現したか。ならば超えてみるが良い!我が名はクイーン!主が形作ったこの世界を統べる者!その魂が、強き物かどうか、確かめてやる!」


そして、ゾワッと全身の毛が逆立つような感覚が俺を包んだ。


初めてクイーンから発せられた感覚に、俺はどんな感情を抱けば良いのか……。


不安や恐怖、負の感情が湧き上がり、心臓を鷲掴みにされているような不快感をはっきりと感じる。


目の前のクイーンがの身体が大きくなり始めた。


指には鋭い爪、獣のような脚、背中にはハリネズミのようなトゲが隆起し、今までのクイーンとは違う、銀色の獣へと姿を変えたのだ。