殺戮都市~バベル~

「えっ!?嘘っ!沼沢!」


吹雪さんが声を上げるけど、沼沢は崩れ落ちて、膝を付いた状態で動かなくなった。


まさか……そんな。


あの沼沢がこうもあっさりと……。


PBMにどれだけソウルが残っていても、回復する余裕を与えてくれなければ意味がない。


「少年、このままではダメだ。まだ武器の強化が済んでいないな?今すぐ強化してレベルを上げろ」


瞬間回復を行いながら、俺に近付いた恵梨香さんが耳打ちする。


沼沢がやられたんだぞ。


いくら悲しんでいる場合じゃないって言っても、それに触れもしないのか。


……いや、恵梨香さんが悲しんでいないはずがない。


桜良がビショップに食われた時も、あれだけ怒りを露にしていたのだから。


「わかりました……やります」


そう呟き、俺は左手に強化した星4レアの武器、ブロードソードを取り出し、日本刀に溶け込ませるイメージで武器同士を合わせた。


レベルは……99。


やはり、少し強化した星4レアを素材にすると、レベルが上がりやすいのか。


敵を目の前に武器の強化。


そんな事をしている俺に気付いたのか、クイーンが沼沢の胸から指を引き抜いて、こちらに身体を向けた。