殺戮都市~バベル~

「攻撃が……全く通用しない……」


これほどの絶望を感じた事は、今までに一度もない。


どんなやつが相手だろうと、攻撃をすれば多少なりとも傷を負わせる事が出来たし、協力して戦えば、どんな敵にも勝つ事が出来たから。


だけど……目の前の敵は、それを嘲笑うかのように、俺達が築いた自信をあっさりと打ち砕く。







「……異端の少年、高山真治。だが所詮はこの程度か。不完全な力など、この世界には不要だ」






クイーンが語り掛ける。


攻撃を受けて力を試したのか、どうやら俺は実力不足らしい。


その言葉に、背筋に悪寒が走る。


慌てて後方に飛び退いた瞬間……。







クイーンに巻き付けられていた沼沢の鎖分銅が……バチンと音を立て弾け飛んだのだ。


何が起こったのかわからないといった様子で、呆然と立ち尽くす沼沢。


武器が破壊されて、レベルが半分になった沼沢に、クイーンの指が向けられた。


もしも、武器が破壊されていなければ、辛うじて回避する事が出来たかもしれない。


身体能力も、半分のレベル相当になった沼沢は、それに反応すら出来ずに。


伸びた指に胸を貫かれて、口から血が流れたのだ。