殺戮都市~バベル~

俺も日本刀を握り締めて、柱を駆け下りて銀色の……クイーンに向かって走る。


床を蹴る度に加速して、トップスピードに乗って。


右斜め下に構えた日本刀を、その銀色の身体目掛けて振るった!


沼沢も、俺と同じタイミングで攻撃を仕掛ける。


鎖を巻いた拳を振り上げ、何の躊躇もなくクイーンの顔を殴り付けたのだ。


俺と沼沢の攻撃が、同時にクイーンにヒットする!


だけど……。











その攻撃は、銀色の身体の表面で止まり、斬る事も、粉砕する事も出来ずに動きを止めたのだ。


「う、嘘だろ!?ビショップだって、ちょっとはダメージがあったのに!」


「だったら、攻撃し続けるしかねぇだろ!」


焦る俺とは対照的に、沼沢が左右の拳を高速でクイーンに叩き付ける。


全くと言って良いほど、効いているとは思えないけれど。


「私も負けてられないね。恵梨香、行くよっ!」


「当然だ!こんな馬鹿げた世界、すぐに終わらせてやる!」


吹雪さんと恵梨香さんの声を背後に聞きながら、俺は目の前のクイーンに攻撃を加え続ける。


どれだけ斬っても、傷一つ付かないこの化け物を、どうすればいいんだと困惑しながら。