殺戮都市~バベル~

「つまり、このガキのせいで俺達は苦労させられたってわけか?だったら、早めにぶっ殺しておくべきだったな」


沼沢が、殺意を剥き出しにして俺を睨み付けた。


そんなの、俺が知るかよ。


こいつが勝手に俺を見ていて、俺の強さに合わせて化け物を配置したって言うなら、俺がわかるわけないじゃないか。


「少年の事はどうでも良い!そもそもこの街は何なのだ!人間を閉じ込め、殺し合いをさせるこの街は!」


「この街は……いつの時代も、世界中の至る所に存在する世界。選ばれた主が形作った、何でもない世界。どこにでもあるこの世界への扉を、お前達は開けた。ただそれだけの事だ」


こいつが言っている事が……俺には良くわからない。


世界中の至る所に、こんな世界があるって言うのか?


だけど、実際にこの街に俺はいるし、完全に嘘だと否定する事も出来ないんだよな。


「ならば……その主とやらを殺せば、この街はなくなるという事だな?」


そう言って、恵梨香さんが背後の柱をチラリと見た時だった。










「……主への敵意を確認。排除に移る」









そう言うより早く、再び俺達に向けた掌から衝撃波が放たれたのだ。