殺戮都市~バベル~

攻め込んだ南軍の人達を、取り囲むように待ち構えていた西軍の人達。


一点突破を狙う南軍と、取り囲んで固めた場所に、上空から矢を射る。


どちらも得意な戦い方でぶつかっているんだろうな。


少し離れた場所から侵入した俺達は、その衝突は避けられた。


だけど、敵がいないわけじゃない。


「ヘイ、たかぴー、おぐりん!俺が取りこぼしたやつを頼むぜ!」


そう言った内藤さんは、鎖分銅が付いた鎌、鎖鎌を取り出して、迫って来る西軍の前に立ったのだ!


「変なやつが来やがった!ぶっ殺せ!」


「目立つあいつを先にやれ!」


迫る西軍、その数30人ほど。


しかし、内藤さんは全く動じずに、ヒュンヒュンと鎖分銅を振り回すと、一人に向かってそれを投げ付けた!


一直線に伸びた鎖分銅が、迫って来た西軍の一人の頭部を弾き飛ばす。


そして、伸び切った鎖を、鞭のように振り回して、次々と敵を倒して行ったのだ。


「う、嘘でしょ!?あんな格好なのに強い!」


「見た目と強さは比例しないって良い例ですね……悔しいけど、勉強になります」


前回の総力戦程じゃないけど、まだ俺の手は震えている。


だけど、日本刀を抜いて、俺は身構えた。