『戦闘開始です』
PBMから流れた、戦闘開始の合図。
それは、どう反応して良いかわからなかった俺と奈央さんには、救いの手を差し伸べられたような気分だった。
「は、始まった!い、行きましょう!」
俺が立ち上がると同時に、大通りで光の壁の前にいた人達が、声を上げて西軍に攻め込んだ。
まるで祭りのような騒ぎだ。
「そ、そうね。遅れないように行きましょ!」
奈央さんも立ち上がり、光の壁に向かおうと走り出した時だった。
「よし、俺に付いて来い!」
内藤さんが、尻をプリプリと左右に振りながら、俺達を追い越したのだ。
意外と速い!
見た目はギャグそのものなのに、足は速いのか!?
内藤さんが光の壁に突撃し、俺もそこに駆け寄る。
皆が入って行ったのは見ていたから、多分大丈夫なんだろうけど……。
少し速度を落として、腕で顔を守りながら俺は、光の壁に突入した。
何の抵抗も感じずに光の壁を抜けた俺は……。
早くも西軍と衝突する南軍の人達と、空から降り注ぐ大量の矢が、俺の目に飛び込んで来たのだ。
これが……集団戦の迫力なのか!



