殺戮都市~バベル~

何が起こったのか……ルークがいきなり弾かれるようにして倒れたけど。


しかし、ルークがいた場所の近くのビル。


看板を照らすライトを浴びて浮かび上がる一人の人物の姿が、そこにあったのだ。


遠くてわかりにくいけど……あれはもしかして。


そんな事を考えていたら、菅のPBMから音声が流れた。





『……馴れ合うつもりはないが、南軍を潰させるわけにはいかない。ルークは俺に任せろ。お前はお前の役割を果たせ……と、あのガキに伝えてくれ』





「だってさ、真治君。葵さんも良い所で登場するねぇ」


ここは中央部なのに、通信機能が生きているのか……もしかすると、ここもまだ南軍の扱いなのかもしれないな。


大友があそこにいる。


賛同してくれなくて、来ないものだと思っていたけど……大友が戦ってくれるなら心強い。


不意打ちを食らったルークが起き上がる。


流石に一撃では殺れなかったようだけど、既にフラフラしていて、大友一人でも何とかなりそうだ。


少し安心した俺に、さらに嬉しい声が聞こえる。


東軍の方から……大軍勢の雄叫びが発せられたのだ。


北軍と南軍に続き、東軍がこの戦闘に参加した。


気になるのは、未だ沈黙を保っている西軍だ。


まさか、こんな状態でもまだ気付いていないのか!?