殺戮都市~バベル~

俺達に近いナイトはあと一匹!


その方向を身体を向けると、槍が眼前に迫っていた。


大量の化け物や南軍の人達の殺気が充満していて、気付く事が出来なかったか。


それでも問題はない!


ぐにぐにと安定しない足場の上で、身を低くしながら横に移動。


日本刀で槍の軌道をずらして、ナイトの攻撃を回避する。


そして、攻撃直後の隙だらけの懐に飛び込んだ。


日本刀を振り上げて、その首目掛けて振り下ろす。


刀身の先、見えない斬撃がナイトの首を捉えて、左肩ごと切断。


前のめりに倒れたナイトが、ポーンを下敷きに足場を作った。


「次っ!もう近くにナイトはいないか!?」


着地地点にいたポーンを蹴り、倒れたナイトの身体の上に乗った俺は、周囲を見回して叫ぶ。







「う、うわああああっ!ル、ルークだっ!」


「マジかよ!挟み撃ちにされちまう!!」







そんな中で、微かに聞こえた声。


慌てて振り返ってると、南軍の街の方から、ルークがこちらに向かって歩いて来ていたのだ。


人が沢山いるという事は、化け物にとっては餌が多いという事。


命を賭けた戦場でさえも、化け物達にとっては、餌場に過ぎないのだ。