殺戮都市~バベル~

丸太かと思ってしまうような、巨大な槍の上を走り、ナイトの頭部へと接近する。


俺の動きに付いて来られないようで、ナイトが反応出来たのは、肘辺りまで登ってから。


慌てて振り払おうと腕を上げるけど……その時にはもう、俺はナイトの頭部の真上に飛んでいた。


「遅いんだよ!俺はここだっ!」


クルリと日本刀を回して逆手に持ち、ナイトの頭部目掛けて落下する。


刃がナイトの兜を容易に貫き、中に隠れているであろう頭部に突き刺さった。


「グァッ!」


という、潰れたような声を上げて、その巨体が右側にグラリと揺れる。


ナイトがポーン達を下敷きにして倒れたその上に乗って、俺は次のターゲットを睨み付けた。


だが、すでにそこには菅がいて、ナイトの腹部から胸部に掛けて、サーベルを振り上げているところだった。


「ははっ!!ほらほらどうした!僕を食いたいんじゃないの!?残念でした!これがお前の胃袋だろ?ほら!」


腹を裂き、ナイトの体内をサーベルで掻き回した菅が、胃袋をサーベルに突き刺して取り出す。


……うえっ。


何やってんだよ……わざわざそんな物見せなくて良いよ。


内臓と言うより、その行為に気持ち悪くなったけど、あれなら心配する必要はないだろう。