殺戮都市~バベル~

「こんな数、私達だけでどうにかなるの!?倒しても倒してもどんどん出てくる!」


不安そうな声を出す月森。


俺達が化け物をどれだけ倒しても、湧いて出てくる数を上回なければ減る事はない。


「胡桃ちゃん、頑張って頑張って!僕達が頑張らなきゃ、一体誰が頑張るのさ!」


ポーンの肩から肩へ飛び回り、首を刎ね飛ばしている菅が月森を励ます。


化け物の肩の上は、ゾンビに群がられる人間の気分を味わえる場所だってのに、菅は随分余裕があるな。


俺は怖くてたまらなかったのに。


……なんて考えてる場合じゃない。


一撃の範囲が、俺が一番広いのなら、俺が手を休めていてはダメだ。


崩れ落ちたポーンの死骸の上に乗り、まるで草でも刈るかのように日本刀を振るって広範囲のポーンを斬り捨てる。


日本刀の先端から発生する見えない刃。


刀身の約二倍の範囲の敵を倒す事が出来るのは大きい。


そして、先陣を切って戦っていた俺達の後方から、南軍の軍勢がやって来る。


これこそまさに総力戦。


人間と化け物の戦い。


先程戦闘が開始されたけど、戦闘が終了したとアナウンスが流れても、戦いの手を止める事はないだろう。