殺戮都市~バベル~

「ちょーっと無謀なんじゃないの?真治君はともかくさ、ハゲちゃびんとそっちの男子。二人を守りながら戦うわけ?そんなに甘い数じゃないと思うけどな」


菅の言う事はわからなくもないけど、三人しかいないんだから仕方ないじゃないか。


「だけど、これ以上増えないようにするには、戦うしかないだろ!その覚悟があるから、戦おうって言ってるんだよ!」


戦意を喪失させる為に来たのかこいつらは!


「だーかーらー!僕達も手伝うって言ってるんじゃないか。南軍のカワイコちゃん達が、化け物に食われるなんて想像するのも嫌だからね」


そう言って、サーベルを取り出した菅が、ビルの屋上から飛び降りた。


「もう、勝手に話を進めちゃってさ」


菅に続いて、月森も武器を取り出して飛び降りた。


「お、おおう……菅と月森が一緒に戦ってくれるなら心強い。これなら何とかやれそうな気がするわい」


おっさんも嬉しそうに声を上げる。


そんな中、一人だけ南軍の街の方を向いていた三笠が、道を指差して興奮気味に叫んだ。


「来た!俺達の呼び掛けに、答えてくれた!」


その指が指し示す方向に……南軍の人達の群れが、こちらに向かって走ってくる姿があったのだ。