殺戮都市~バベル~

「恵梨香さん……北軍が戦闘を始めた!俺達も行かなきゃならないのに!」


三人しかいないのに、気だけが焦る。


このまま、北軍まで突っ切って、一緒に戦いたいくらいだよ!


「仕方ない……わしらだけで、皆が来るまで頑張ってみるか。拓也君、わしらの力を見せてやろうじゃないか」


「ポーンくらいならやってやりますよ。星4レアの俺がどこまで戦えるかはわかりませんけどね」


……俺達三人は覚悟が決まった。


北軍から聞こえる大軍勢の声。


それと比べると見劣りするけど、気持ちでは負けていないと信じてる。


「よし、じゃあ……行くぞ!」


声を出すと共に気合いを入れたその時だった。












「なぁに三人でかっこつけてるのさ?話は聞いたよ。うっわぁ……これだけいると気持ち悪いよね」


「ほ、本当にこんな数と戦うの!?もっと人が集まってからの方が……」











南軍の街の方を見ていた俺達の頭上から、そんな声が聞こえたのだ。


その声の主を……俺は知っている。


三階建てのビルの屋上。


そこを見上げると……菅が、俺達に手を振っていた。


その横には月森。


大友の姿は……見えなかった。