殺戮都市~バベル~

おっさんと三笠がフレンドに呼び掛け、さらにそこから別のフレンドへと広がって行く。


同じ連絡を何度も受ける人もいるだろう。


だけど、俺のPBMは鳴らない……。


そりゃそうだよな。


フレンド登録している南軍の人は、目の前にいる人だけなんだから。


少し寂しくもあるけど、今頃南軍の街ではこの連絡が至る所で聞こえているに違いない。


それが少し、嬉しくもあった。


「さあ、後は皆が集まるのを待つだけじゃな。この街に来た時、一緒にいた高校生が、これほどまでに強い男になるとは思いもしなかった。真治君はきっと、わしらを導く為にこの街に来たんじゃな」


感慨深げに遠い目をして、俺の肩をポンと叩くおっさん。


戦う前からやめてくれよ。


それだけ持ち上げられると、何だか色んな所がむず痒くなる。


「まあそうだよな。人に喧嘩を売る度胸もないどころか、言い返す事も出来なかったあの高山に、まさか助けられるとは思わなかった。おっさんの言う通り、お前は強いよ」


三笠まで、ニヤリと笑って俺の肩を叩く。


でもそれは、俺が強かったわけじゃない。


出会った人が良くて、その人達に追い付きたいと思って必死に背中を追ってるうちに、強い人達に引き上げられたような感じだ。