殺戮都市~バベル~

その言葉に……俺は抵抗があった。


南軍のトップ。


黒井を決闘で倒したのは、確かに俺だけど、俺一人では絶対に勝てなかっただろうから。


皆がいたから拾えた勝利。


だから、少しでも皆の為にと、自分を犠牲にすれば……なんて考えがあったのは事実。


でも、化け物に食われたくなければ戦えというのは……凄く納得出来たから。


「……うん。わかった。おっさんも三笠も、フレンド全員に呼び掛けて、今の話を伝えてくれ。12時間以上早いけど、南軍はこれから、化け物達との戦闘に入るって」


俺の言葉に頷いた、三笠とおっさん。


そして……。













『30分後に、戦闘が開始されます。敵軍のキングを破壊してください』










おあつらえ向きに、戦闘開始予告のアナウンスがPBMから流れた。


キング……西軍のキングは、今は三葉さんだとわかるけど、他の軍のキングは誰なんだろうか。


南軍のキングでさえ、誰かはわからない。


もしも戦えない人がキングだったら、誰にも見付からないような場所で、命を狙われる危険に怯えているんだろうな。


そんな人を探すのは……極めて難しい。