殺戮都市~バベル~

しばらくして、サーチで俺の居場所を探して来たのか、おっさんと三笠が慌てた様子で俺のいる場所までやって来た。


「な、何があったんじゃい!ポーンとナイトで溢れてるって一体……」


そう尋ねるおっさんに、中央部の方を指差して見せると……二人は息を飲み、動揺の色が隠せない様子で呆然とする。


「俺が東軍から戻って来たら、あれだけの数に膨れ上がっていたんだ。まだ俺が言った時間まで12時間以上ある。でもこの調子じゃあ、その時間まで持たない」


俺が、時間まで戦い続ければ、化け物達をこれ以上増やす事なく現状を維持する事が出来るかもしれない。


しかしそれでは、バベルの塔に向かう頃に体力が残っているかどうか……いや、万が一にも殺されてしまうような事があればと考えると、尻込みしてしまう。


それ程の数なのだ。


「じゃあどうする。まさか諦めるなんて言うんじゃないだろうな?俺に諦めるなって教えてくれたのは、高山だろ」


三笠が両手で自分の頬を張り、恐怖を振り払ったのか……俺に顔を向けて尋ねた。


「そ、そうじゃよ!諦めちゃあいかん!何とか戦えそうな人間を集めて、少しでも数を減らそう!」