殺戮都市~バベル~

南軍に入り、PBMを取り出した俺は、すぐに西園寺のおっさんに連絡。


「おっさん!ちょっと大変な事になってるんだけど!起きてる!?」


流石に寝ていたら、いくら呼び掛けても起きないだろうなと思いながら、祈るようにしてPBMに向かって叫んだ。


『おっ、真治君。今は恵梨香さんと一緒じゃないのかい?いやあ、名鳥君から話を聞いて、真治君と恵梨香さんを二人っきりにしてあげようって、皆一足先に帰ったんじゃが……」


起きた時に俺と恵梨香さんしかいなかったのは、仕組まれていた事だったのかよ。


いや、今はそれはどうでも良い!


「それよりも!中央部が大変なんだよ!ポーンとナイトで溢れてる!このままじゃあ、中央部から押し出された化け物が、街の方にやって来るぞ!」


『へ?それってどういう……』


「良いから来てくれっ!見なきゃ理解しないだろ!」


百聞は一見にしかずと言うから、俺がいくら説明するよりも、見た方が早い。


くそっ、時間まで、新崎さん達と過ごした、あの寂れたビルの一室で眠ろうかと思ったのに。


まさか化け物があんなに溢れるなんて思いもしなかったぞ。


恵梨香さんは、無事に北軍に到着する事が出来ただろうか。