殺戮都市~バベル~

ナイトもポーンも、頑張って俺達を追い掛けて来ているけど、武器レベルが高くなった俺達に追い付けるはずがない。


戦ったとしても、もう一撃で倒せるのはわかっている。


「やっぱり余裕でしたね。もうナイトでも相手にはなりませんから」


「そうだな。だが、この街に生きる多くの人はそういうわけにも行くまい。変わらずやつらは驚異で、倒せる人間などごく一部だと言う事を忘れるなよ」


自然の多い東軍の街。


道を歩いて公園を目指す俺達は、化け物の事を冷静に分析していた。


ポーンはそれほど強くはない。


星3レアでも、高レベルなら戦える相手だ。


でも、ナイトになるともっと条件は厳しくなって。


最低でも星4レアの高レベルじゃないと倒すのは難しい。


ルークなんかだと、星5レアの高レベル。


それを考えると、ビショップやクイーンはどれほど強いんだという話だよ。


各軍の大軍団を率いて戦ったとして、死んでしまう人達は大勢いるだろう。


そんな戦いを、俺達はしようとしているんだな。


「気にする事はない。私達も命を賭けるんだ、この街の人間全員にも、命を賭けさせれば良い」


なんて恵梨香さんは言うけれど、それが正しい事なのかさえ、俺にはわからなかった。