殺戮都市~バベル~

「ねえねえ、次はどこに行く?と言っても、この街で遊べる所なんてないんだけどね」


「いや、もう戻りますよ。俺も身体を休めなきゃならないし、吹雪さんだってそうでしょ?」


散歩だって言ったのに、吹雪さんは遊ぶ事を期待していたのか?


そもそもこの街で一体どうやって遊ぶって言うんだろう。


「つまんないのー。女の子と出掛けるなら、デートプランはしっかり練らなきゃダメだよ?真治君はいざという時にテンパりそうだからさ」


吹雪さんが勝手に付いて来たんでしょうが!


言ってる事は……当たってるかもしれないけど、それは元の世界に戻ったら考えます。


「……ところで、吹雪さんは元の世界ではどんな仕事をしてたんですか?」


俺は、一緒にいる人が、どんな生活を送っているのか、どんな職業なのかも知らない。


それはこの街では特に意味があるものではなく、聞かなくても全く支障がないのだけど。


その人を知る上で、訊くのも良いかなと思った。


「私?私はねぇ……本屋で働いてたよ。漫画が大好きなんだよねー。少年はどうなのよ?何してたの?」


「何って……見ての通り学生ですけど」


制服を指差すと、吹雪さんは誤魔化すように笑顔を浮かべた。