殺戮都市~バベル~

ビルを下りて、皆の所に戻った俺達は交差点に集まった人達を見回した。


北軍からは、吹雪さんと川崎と緑川、大山田に平山、それに永田。


東軍からは、名鳥に香月、真冬と、拘束位で自由を奪われたままの津堂。


そして西軍からは、雪子さんに沼沢、二毛、服部、宇佐美に里奈さん。


この場にいた南軍の人間は、西園寺のおっさんだけで、菅は「明ちゃんと遊びたいけど、話があるなら僕はパス」と言って去って行った。


「真治ぃ、なかなか堂々としてたじゃないの。あれでダメなら、まあ仕方ないよ。うん」


雪子さんがタバコをくわえて、二カッと笑顔を向けてくれる。


「はぁ?そうか?黒井を倒したならよ、もっとそれを押し出しても良かったんじゃねぇの?命令を聞かなかったら殺すとか言ってよ」


二毛が、全然ダメだという口振りで、鼻で笑いながら首を横に振った。


「同感ですね。強い者に従うのは当然なのですから、それを前面に押し出すべきでしたね」


緑川……妙な所で二毛と意見が合うんだな。


そして口々に、俺の演説の批評を始める。


こんなに人数がいたら、まとまる物もまとまらないよな。


そんな中で、恵梨香さんが声を上げたのだ。