殺戮都市~バベル~

「えっと……俺は。いや、俺達は、大切な人達を失いました」


最初に頭に浮かんだのは、理沙達の顔。


この街に来て、渦巻く様々な思惑に巻き込まれて死んで行った人達。


「もう、大切な人を失いたくなくて、俺達はバベルの塔を目指します。塔の頂上に、何があるかわからないし、何も無いかもしれないけど……」


キングを破壊しなければ、この街から出られない。


弱い人にはそれをする事すら叶わなくて、永遠にこの街に住む事になる。


「この街に住む人皆が、元の世界に戻れるって希望は捨てたくない。大切な人を……今、隣にいる人を、こんな街で死なせたくないから」


ここまで来るのに、多くの人を殺した。


だけどそうしなければ、ここまで来られなかった。


都合の良い事を言っているのはわかってる。


死んだ人からすれば、俺達が邪魔だったに違いない。


だけど……。


「死んだ人が、俺達のやった事は間違ってなかったと思ってくれるように、バベルの塔の頂上に何があるかを確かめてみたい。連合軍は、これから24時間後にバベルの塔に向かいます!死んで行った人達の想いを!決して無駄にしない為に!俺達に力を貸してください!」