殺戮都市~バベル~

話が終わり、おっさんはPBMで他の人に連絡を取って、この場を後にした。


弁当を食い終わった俺は、容器をゴミ箱に捨てて準備完了。


「さて、俺達は何をするんですか?やる事があるって言ってましたけど」


「なに、大した事じゃない。少年が南軍の人間と、各軍の主要メンバーに向けて演説する話の内容を考えようというわけだ。南軍のトップになり、連合軍のリーダーとしての初めての仕事だ。ビシッと決めなくてはな」


……演説。


その話の内容を考える為に俺達は残ったのか?


まあ、移動しながら考えるのは難しいから、じっくりと考えろというわけか。


そして俺と恵梨香さんは、場所を変えて話の内容を考えた。


連合軍を結成して、俺達が何をしなければならないのか、なぜしなければならないのか。


その先の希望を、皆に説けるように。


必死に考えて、覚えて、恵梨香さんの鬼のような指導が数時間続いた。


そして……その時は訪れる。


大きな交差点。


それを取り囲む高層ビルの中にある、一番低い建物。


その屋上に立ち、交差点を見下ろした俺は、人の多さに息を飲んだ。


恵梨香さん、名鳥、雪子さんや川崎達の姿も見えるこの場所で、俺は深呼吸をした。