殺戮都市~バベル~

「でも……同じ軍だと、同じ人とは一度しか戦えないんですよね?前に恵梨香さんが言ってたでしょ?」


確認するように、恵梨香さんに尋ねると、真っ先に口を開いたのは川崎だった。


「いや、それは申し込む人間が同じ場合の話だ。同じ軍同士の決闘において、同じ人物への申し込みは一度しか出来ないが、相手から申し込まれた場合は承諾する事が出来る。リベンジマッチが可能という事だ。かなり前に賞金のルール改正もされたが、同軍同士の決闘で得られる賞金は半額、というのが、格下からの申し込みで勝利すれば、全額貰えるというのは……知っているな?」


それは知ってる。


いつ変わったかは知らないけど、恵梨香さんが教えてくれた時と、ルールが少し違うと思ったんだよな。


「余計な事を言うな川崎!危険な人間は、殺せる時に殺しておかねば!」


……でも、黒井はこんなになってでも、俺との決着を望んでいる。


絶対に勝てないとわかっているのに。


その想いを……無視して何が連合軍のリーダーだよ。


「受けますよ。分かり合えないなら、殺し合うしかないんでしょ、この街では」


強くなり始めた雨の中、俺は黒井にそう答えた。