殺戮都市~バベル~

意地になって、ソードブレイカーに日本刀を押し付けている俺の肩に、右からなぎ払われたランスが直撃する。


大ダメージ……なんて事はないけれど、バランスを崩してしまうには十分な威力。


下手をすれば吹っ飛ばされてしまいそうなその一撃を、よろめきながらも何とか踏み止まった。


その間に黒井は体勢を立て直し、俺と狩野に武器を向ける。


「俺を相手に、随分ぼんやりした戦い方をするじゃねぇかよ。余計な事を考えられると思ってんのか?そう思ってるなら、俺もなめられたもんだな」


余計な事をって、この状況じゃ嫌でも考えてしまうだろ。


目の前には南軍最強の男、そして迫る南軍の大軍。


それが俺の動きに僅かな隙を作っているとしても、気だけが焦って完全には集中し切れない。


そして……黒井に決定的なダメージを与えられないまま、その時は訪れた。







「おい!動くな!武器を放せ!」





100人はいるであろう南軍の大軍が……俺達と黒井を取り囲んだのだ。


「真治君……どうするの?」


「どうするって言われたって……」


武器を構えて俺達の周りを囲む人達。


中には、レアリティの高い武器を持っているやつもいるみたいで、流石に黒井と戦いながら、こいつらを相手にするというのは不可能に近いものがある。