殺戮都市~バベル~

これも防御するかよ!


完全に入ったと思ったのに、こいつの戦闘においての嗅覚は異常だろ!


「狩野っ!」


「ええ、わかってる」


俺の肩から飛び下りて、地面に倒れた黒井に日本刀を振り下ろす狩野。


「だからよ!お前の動きは読めるって言ってるだろうが!」


そんな狩野に対し、仰向けになりながらもランスを取り出して突き付ける。


しかし狩野もまた、その行動を予測していたようで、身体を捻って紙一重でそれを避けたものの……横になぎ払われたランスによって弾かれ、バランスを崩して地面に転がってしまったのだ。


南軍のやつらがもうすぐそこまで迫ってるって言うのに……一撃を加える事も出来ないのかよ!


焦りが……時間の経過と共に生じ始める。


敵が迫っているという事と、これだけやって黒井に攻撃を当てられないという事。


黒井が隙さえ見せれば、この状況を覆せるかもしれないのに。


そのほんの一瞬の隙すらも見せないこいつは……一体どんな集中力をしてるんだよ!


そんな事を考えている俺の右側から、金属の円錐が迫る。


狩野をなぎ払って、そこから勢いを付けたランスが俺に振られたのだ。