殺戮都市~バベル~

ここで月森だって!?


恵梨香さんと戦っている月森が、一体何をするって言うんだ!


空中に放り投げられた俺が、自由が効かない中で何とか月森の方を見ると……。


恵梨香さんを強引に押し退け、武器をボウガンに持ち替えて、それを俺に向けたのだ。


「ごめんねっ!」


そしてボルトを放ち、俺の背中に突き刺さる。


反応出来ても、防御姿勢が取れない背後から……。


冷たい感覚が体内に侵入し、肉を裂いて進んで行くのがわかる。


「ぐはっ!」


さらに、追い討ちを掛けようと、黒井がランスで俺を貫く体勢に入った。


「させないわ!」


狩野が黒井を止めようと日本刀を振るけれど……それをソードブレイカーで容易に受け止め、狩野の膝を蹴って、俺に向かって飛び上がったのだ。


これは絶対にまずい!


身動きが取れない体勢の中、慌てて日本刀を放して、ポケットの中のPBMを取り出す。


メニューを開いて、回復の準備をしようとしたその直後。









俺の背中に、鋭い痛みが走った。









「このランスに、貫けぬ物はなし!」


勝利を確信した黒井の言葉と、ランスが俺の胴体に突き刺さる。