殺戮都市~バベル~

黒井が俺達の間を駆け抜け、状況としては挟み撃ちに。


前方には黒井、背後には明美さんと月森がいて、気が抜けない。


「私が月森達とやるっ!二人は黒井を殺せっ!」


この状況を良しとしない恵梨香さんが、打開すべく提案したのは、俺と狩野の二人での黒井撃破。


「やるわよ!真治君!」


「言われなくても!」


狩野にそう答え、もうどちらかが死ぬまで、この戦いは終わらない事を感じながら、俺は日本刀を握り締めた。


直後、黒井がランスを構えて再び迫る!


狙いは……狩野!


一直線に向かっている、その横から一撃入れてやると、一歩踏み出した時。


俺の脇にめり込んだのはランス。


前に構えていたと見せかけて、先端ではなく横で殴り付けるという攻撃に切り替えたのだ。


メリメリと音を立てる俺の肋骨。


そのまま黒井の前方に振られ、弾かれた俺はゴロゴロと地面を転がった。


虚を突かれ、狩野も反撃する事は出来なかったけど……それでも攻撃を回避したのは流石としか言いようがない。


「いっ……てぇ……骨が折れるかと思った」


幸い、痛みはあるけど身体は動く。


戦闘が始まって早々に、身体が動かないじゃ話にならないからな。