殺戮都市~バベル~

「それは残念。俺はね、真治君と戦いたいんだよね。一度負けて……勝てないままってのは、俺の気が済まないんだ!」


考える間も無く即答。


結局、俺の立場がどうであれ、黒井は俺と戦うつもりだって事だったんだな。


じゃあ、どうしようもないって事か。


「無駄な時間だったな。こいつは説得に応じるようなやつじゃない。戦うしか道は残されていないと理解しろ」


このやり取りを聞いて、一番ホッとしたのは明美さん。


飽くまで俺と黒井さんを戦わせたいってわけだな。


「はぁ……やっぱり戦うんだね。まあ、黒井さんがやるって言ってるなら、私もやるしかないよね」


溜め息を吐きながら、月森が立ち上がった。


西軍で会った時も、こいつは黒井と一緒にいたよな。


戦いにくい相手である事は間違いない。


「話し合いが通じるなら、最初からこうはなっていないわね。戦う以外に道はないわ」


狩野も日本刀を構えて、臨戦態勢に入る。


「どうした真治君。怖じ気付いたか?」


ランスとソードブレイカーを取り出した黒井が、ニヤリと笑って見せた。


でも……。


「お前こそ、相手の力量を見誤っているんじゃないのか?」


言うより早く、恵梨香さんが拳銃を構えて、黒井に向かって発砲したのだ。