殺戮都市~バベル~

キッと、ヌンチャクを持った男を睨み付けると、ポカンとした表情で二人を見て、引きつった顔に変わる。


「おあああああ……う、腕があああ!」


「な、なんだよこいつ!ここまでするか!?」


負傷した事で、俺にしようとした事を棚に上げて非難する。


そう言われると、ここまでしなくても良かったのかと、自己嫌悪に陥ってしまう。


「す、すみません……」


「すみませんじゃねえよ……たかが弁当一つで腕を落とすか普通……」


ヌンチャクの男が二人を連れて、逃げるように去って行った。


たかが弁当一つで、大の大人が三人がかりで高校生に襲い掛かるのはどうなんだよ。


地面に置いた弁当を拾い上げ、俺は溜め息を吐いた。


強くなりたい一心で立ち向かったけど……さっきの男が言った通り、言うだけで強くなれるはずはない。


今のは、日本刀の力に頼っただけ。


星5レアの武器が、そうじゃない武器をねじ伏せた。


ただそれだけだ。


そんな事を考えながら、俺は拠点に向かって歩いた。


本当の強さとは一体何なのか。


暗く、血に飢えたこの街で、俺は何をすべきなのかと。


生きていれば、いつかその答えが出るのかな。