殺戮都市~バベル~

「嘘でしょ!?葵さんやられちゃったの!?流石に僕一人で三人はきついなあ。お願いだからさ、明ちゃんとタイマンでやらせてくれないかな?」


状況だけ見れば、星5レアが三人対一人の戦い。


明らかに菅が不利である事がわかっていて、一対一を望んでいる。


「それは何の冗談だ?これは遊びではなく、殺し合いなのだぞ?認めるわけがないだろう」


銃口を菅に向けて、冷たく言い放った恵梨香さん。


でも、狩野は……。


「私は構わないわ。この人に負ける気がしないもの」


日本刀を振り、それを両手で握り締め、鋭い視線を菅に向けて答えた。


恵梨香さんがいるビルへと移動した俺は、二人の様子を見ているだけ。


「やったね!じゃあ、続きを始めようか!もう少しでフレンド登録してくれそうなんだよね!」


狩野の言葉に、満々の笑みを浮かべた菅を見て、俺は妙な気持ちになった。


菅って……女だよな。


それに敵同士だし、戦っている最中にフレンド登録って。


一体何を考えているんだ?


「……まあ良い。それより少年、見事な囮だったぞ。こいつを持っていた事を言わなかったのはすまなかったな。私を調べればわかる事だと思って、言わなかったが」


今さら恵梨香さんをPBMで調べようなんて思わないからな。


本当に騙されたよ。


そう思いながらPBMを取り出して、もう一度賞金首ランキングを見てみると……やっぱり恵梨香さんは【R5】となっていた。