殺戮都市~バベル~

「敵を騙すにはまず味方からと言うではないか。それに、当たるかどうかもわからなかったからな。運が良かった」


すっかり騙されたよ。


そう言えば、賞金首ランキングを見た時、恵梨香さんの武器のレアリティが【R5】と表記されていたような気がする……。


「くっ……拳銃だと!?ふざけた武器を使いやがって。おいガキ、悪いがお遊びはここまでだ。黒井に殺されて、その甘さを思い知るが良い」


撃たれた左肩を押さえて、俺にそう言った大友は既にビルの端。


まだ攻撃をして来るかと思ったけど……お遊びはここまでだと言っておきながら、大友はビルから飛び降りたのだ。


「えっ!?嘘だろ!」


突然の行動に驚き、慌てて大友が飛び降りた場所へと駆け寄り、下を覗き込む。


すると、この高さから飛び降りて、一体どうやって無事だったのか、もう既に二つ隣のビルに移動し、闇の中に消えて行ったのだ。


「……正直、遠距離攻撃をなめてたな。恵梨香さんがいなきゃ死んでた」


改めて、武器の相性の重要性というものを痛感した俺は、振り返って狩野の方を見た。


さっきまで聞こえていた金属音が聞こえない。


恵梨香さんの拳銃に驚いて手が止まったのか、それとももう戦いが終わったのか。