殺戮都市~バベル~

1秒間に一発。


それが再装填の時間。


規則正しく放たれた矢が、俺にそうだと信じ込ませて、目の前の状況をどう理解すれば良いかがわからなかった。


「突然変わったリズムに付いて行けなくなったか?」


ニヤリと笑った大友。


空中で日本刀を引き抜いて、今からそれを振ろうという俺を……矢尻の先端が俺を狙っていたのだ。








あ……殺られる。









防御も回避も間に合わないこのタイミングで、大友の手が矢から離れた。


と、同時に。










パァン!という破裂音が辺りに響き、大友が身体をよろめかせて、明後日の方向に矢を射ったのだ。


俺も、大友でさえも何が起こったのかわからなくて、屋上の縁に着地すると同時に、そのその方向を見た。


するとそこには……恵梨香さんが、拳銃を構えて立っていたのだ。


「騙しているのはお前だけだと思ったか?バカめ!」


恵梨香さんが拳銃を……確かにそれなら、その場所から動かなくても援護は出来るだろうけど……。


「いや、それだったら何でもっと早くに撃ってくれないんですか!」


俺の率直な感想はそれだった。


その気になれば、その位置からでも十分大友を殺れただろうに。