殺戮都市~バベル~

その声に、離れた場所にいる皆が同時にドアの方を見る。


この瞬間攻撃されてはまずいと、大友から完全に注意を逸らさないように。


するとその視線の先にいたのは……。







「やあ真治君、久しぶりだね。僕の事覚えてくれてる?」







「あんたは……菅夏美。こんな所で……」


よりによって、また星5レアのやつが現れた。


俺がここにいると黒井に聞いてやって来たのか。


待ってると言いながら、刺客を差し向けるなんて、黒井らしくもない。


「菅だと?くっ!状況は悪くなる一方だな。狩野!菅を足止めしろ!少年はあの男に近付け!」


俺一人でやるのか!?


今、狩野が、俺では近距離からの矢に対応出来ないと言ったばかりなのに。


せめて、右腕が回復すればわからないんだけど……。


「何をしに来た!こいつらは俺一人でやる!お前は戻って黒井を守っているんだな!」


「はぁ?冗談でしょ?まだ三人無事だって事は、あんたの力量不足でしょうが。僕は誰の指図も受けないよ。戦いたいからここに来たんだ!黒井さんのお守りは、月森にでも任せておけば良いだろ!」


仲間……じゃないのか?


いきなり仲間割れみたいになってるけど、仲が悪いのかな。