殺戮都市~バベル~

「フッ、少年をなめるなよ?以前お前と戦った時とは、強さは別次元だ!首を洗って待っていろ!」


俺は強くなったと思う。


だけど、この100日で黒井がどれだけ強くなったか、それは容易に想像出来る。


そして何より……。


「恵梨香さん、もう通信は切れてます」


そう言うと、恵梨香さんは顔を真っ赤にして恥ずかしそうに目を逸らしたのだ。


「それにしても困ったわね。私達がここにいるのがわかってるなんて。それでも待ってるだなんて……これは罠かしら」


人差し指を頬に当てて、考え込む狩野。


黒井が何を考えているかはわからないけど、黒井の性格を考えると、恐らくそんなくだらない事はしないだろう。


ただ純粋に、強いやつと戦って勝ちたいと思っているはず。


それが……黒井という男なのだ。


「ま、まあ、罠であろうとなかろうと、標的は黒井だ。少年……間違っても、決闘なんてするなよ?いざとなったら、我々全員で掛かって殺す。良いな?」


まだ顔が赤い恵梨香さんが、俺に釘を刺す。


俺だって決闘をするつもりはない。


松田を殺した時だって、皆で勝利を掴んだんだから、そんな自分勝手な事は。