殺戮都市~バベル~

今のは……何だ!?


この暗闇の中で、俺と恵梨香さんは気付く事が出来ずに、狩野だけ気付いたのか。


「くっ!敵か!?どこから……」


慌ててトンファーを構えて、それが飛んで来た方を見る恵梨香さん。


「近くにはいないわ。だけど、形状は矢だった。超長距離からの的確な攻撃。こんな事が出来る人間が、南軍にはいるのね」


そんなやつ、俺は全然知らないよ。


南軍の人間だけど、誰がいるなんて殆ど知らないし、俺の情報はきっと恵梨香さんや狩野よりも少ない。


「近くではないなら移動しよう。狙い撃ちされないように、足を止めずにな。なるべく動きを読まれないように、ジグザグに進むんだ」


「なんか、移動も大変ですね……」


超長距離から攻撃出来るようなやつだ。


恐らく武器は星5レアに違いない。


そして、そいつに見付かったと言う事は……黒井に知られるという可能性があるという事だ。


「どこを行っても楽ではないと思ったけど……ビルの上もかなり危険ね。まさかあんなのがいるなんて。黒井は、こういう事も予想していたのかしら」


「さあな。だが、誰がいたとしても関係はない。我々の標的は黒井なのだからな」