殺戮都市~バベル~

「よぅ、久しぶりだなあ。南軍の人間が歩いてるから、誰かと思ったら……お前だったなんてな!」


その男は、手下であろう男達を10人ほど引き連れており、その誰もがニヤニヤと不敵な笑みを浮かべている。


見覚えは……あるんだけど、いつ会ったのか。


多分、乱戦になって斬り捨てたうちの一人だと思うんだけど。


「シンペロ、知り合い?」


「いや……見覚えはあるんですけど……わからないです」


これって絶対、俺に復讐しようとしてるよな。


まあ、そうなってもおかしくないくらい色んな人から恨みを買ってるだろうからなあ。


「いや、俺だよ俺!弓長のおっさんの知り合いの、工藤だよ!工藤翼!ったく、忘れたとか失礼なやつだな」


弓長……工藤……思い出した。


亜美を売ろうとしたおっさんと、その仲間。


「まあ、なんて言うの?俺も過去の敗戦をいつまでも引きずりたくないわけよ。で、一度お前を殺せばおあいこだろ?だからぶっ殺しちゃおうかなーと思ってさ」


「……なんだこのバカは。少年、構わないから殺してしまえ。こういうやつは連合軍にとってもマイナスにしかならない」


恵梨香さんも短気なんだよなあ。


まあ、黙って通してくれるつもりもなさそうだし、仕方ないかな。