殺戮都市~バベル~

この人は……何を言っているんだよ。


黒井の代わりに俺が南軍のトップに立つ?


殆ど南軍にいない俺に、そんな事が出来るとは思えない。


総合ランキングだって、黒井ほど高くないのに。


「なるほど……それは良い手だな。少年ほど強ければ、誰も文句など言うまい。もしも文句を言うやつが現れても、実力で黙らせる事も可能だからな」


発想が怖いよ。


だけど、この街ではそれが普通なんだよな。


自分に従わないやつは排除する。


そんな街だから。


「え、いや……勝手に話を進めないでくださいよ。まあ、俺がトップに立つかどうかは置いといて、じゃあ誰が南軍に向かうんですか?生半可な強さじゃ、黒井には勝てないと思いますけど」


俺が黒井に勝ってから、かなりの月日が流れた。


きっと、あの時以上に強くなっている事だろう。


「そうだな、少年と川崎、神谷も連れて行きたい所だな。東軍では、津堂さえ反発していなければ、四強を全員連れて行けば良かったが。まあ、狩野と香月。西軍から沼沢と雪子くらいか。吹雪には私から連絡しておくが……」


話を聞いただけでも、物凄いメンバーだな。


このメンバーで倒せないやつなんて本当にいるのかと思うほどだ。