殺戮都市~バベル~

「やあ、ダイナマイツなお嬢さん。久しぶりだね。ますます美しくなられたようで、俺も嬉しく思うよ」


「き、貴様はあの変態……フッ。いつまでも驚く私だと思うな」


なかなかこの二人の会話は面白いな。


カウンターを挟んでいる安心感からか、恵梨香さんは内藤さんを見ても悲鳴を上げなくなったし。


内藤さんは……相変わらずだけど。


「少年は麦茶で良いな?内藤はどうする?お前にも特別に出してやらん事もないが」


「バーボン……ロックで」


これ以上ないというくらい渋い顔で、カウンターに頬杖を突いて内藤さんが注文する。


良かった。


怒りが収まったようだなと、内藤さんの隣に座った俺を……ジッと内藤さんが見詰める。


「ふーん、仲間と盛り上がったって、このレディと盛り上がったわけね?そりゃあさぞかしシンペロのリトルジョンも盛り上がったでしょうなぁ」


おい!下ネタ!


確かにあの状況を見られていたら、そう思われてもおかしくはなかったけど……見られてはいないはず。


「そ、そんなんじゃないですって!え、恵梨香さんも何とか言ってくださいよ!」


「そ、そうだぞ!確かに少年の事は好きだが、まだそういう関係では……じゃない!少年は高校生で、まだ早いというか、でもこの街ではそんな事は関係が……あぁっ!何を言っているんだ私は!」


急に話を振った俺がバカだった。


テンパった恵梨香さんは、余計誤解させるような事を口走っていた。