殺戮都市~バベル~

松田を倒す前、最後に休んだこの場所に、再び戻って来た。


大山田にはまた来いと言われていたけど……あれから100日以上過ぎてるんだよな。


「ほう、ここがオーヤマダの店か。この街で商売なんて成立するわけ?」


「利益とかは考えてないと思いますよ。店を持つのが夢だって言ってましたから」


内藤さんとそんな話をしながら開けた店のドア。


ふわっと、胸を締め付けるような香りが漂っていて、何だか心地良い。


そして……中に入った俺が、一番最初に目にしたのは……。










「店主ならいないぞ。飲みに来たのなら時間を改めて……」








ソファの前で、服を脱いで全裸になっている女性の姿だった。


その女性が振り返り、驚いたような表情で俺を見詰めて。


「少年っ!」


そう叫んで俺に向かって駆けて来たのだ。


間違いない、恵梨香さんだ。


恵梨香さんだけど……何でまた全裸なんだよ!


などと、考える暇もなく、素っ裸の恵梨香さんに抱き付かれて、俺は背中でドアを押しながら、恵梨香さんを受け止めた。


「いででででで!は、挟んでる挟んでる!」


内藤さんがドアに挟まれたけど、そんな事よりも俺は、恵梨香さんに会えてホッとしていた。